企業は、2021年末までにすべてのLIBOR(ロンドン銀行間取引金利)参照の新規契約の停止に備えており、LIBOR移行準備が急速に進んでいます。新棚金利指標の導入が遅れていることを懸念し、規制当局はその方針と要求事項に関する厳しいガイダンスと明確な説明を提供しました。現在、企業がLIBOR代替金利指標を採用するためになすべきことはある程度明確になっていますが、その過程で発生する問題や課題も幾つか残っています。
LIBOR移行は着実に進んでいます
英金融行為規制機構(FCA)は、35あるすべてのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の終了日を確定させました。一方、世界各国・地域の規制当局は、LIBORを参照する新たな金融商品の発行を2021年中の一定の日をもって停止するよう市場に対して明確なガイダンスを提示しました。ブルームバーグは、金融データおよびテクノロジーのグローバルリーダーとして、市場のLIBOR移行をサポートする取り組みの最前線に立ってきました。
ソリューション
ブルームバーグは、新たな代替指標への移行による影響をお客さまが評価するために必要なデータや分析機能、ポートフォリオソリューションを包括的に提供します。業界をリードするブルームバーグのテクノロジーが、LIBOR移行のすべてのステップにおいて透明性を提供し、あらゆる代替指標の導入をサポートします。
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LIBOR移行:専門家の見解
ブルームバーグは、業界リーダーや規制当局にインタビューを行い、LIBOR移行の最新の状況についてその見解をたずねました。その中から、移行プロセスの管理やポートフォリオの積極的な移行に役立つアドバイスをご紹介します。
Arif Merali 氏
イングランド銀行 市場担当ディレクター、シニアアドバイザー
Maria Daniels氏
ブラックロック シニアLDI Core PM & LDI LIBOR移行プログラム責任者
Kari Hallgrimsson氏
J.P.モルガン マネージングディレクター兼EMEA金利取引共同責任者
Philip Whitehurst 氏
LCH 金利デリバティブサービス開発ヘッド
LIBOR移行特集リポート
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オンデマンド(日本語通訳)
LIBOR移行: アジア大平洋地域におけるタフレガシー契約への影響
アジア大平洋地域におけるLIBOR後の債券運用やIBOR移行およびタフレガシー債のトレーディングと流動性への影響についてディスカッションし、考察を深めます。タフレガシーとなるLIBORリンク債のエクスポージャー全般に関する実務的な検討事項、移行計画の重要性、ポストLIBORの世界に向けて企業が取るべき措置について専門家が解説します。
オンデマンド(英語のみ)
Demystifying corporate indices and rate benchmarks in the aftermath of LIBOR
Hear guests from Citibank, Deloitte and Oliver Wyman discuss the LIBOR to SOFR transition, their own experiences, and guidance on the implications of the new benchmarks.
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LIBOR廃止後を見据え、アジア先進国の金融機関は準備着々も新興国に遅れ
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