ブルームバーグの債券取引プラットフォームであるFITは、すべての債券電子取引商品をひとつのポータルサイトに集約し、複数のディーラーが提示する執行可能なコンポジット・プライシングをまとめて表示します。そのため、ブルームバーグターミナルがあれば、取引注文の提示、モニター、取引執行、アロケーションをすべて実行できます。TSOXブロッター画面でFIT機能を用いて取引することも可能です。

FITマーケットモニターはお客さまが選択した市場の証券の気配値を表示しますので、市場動向をフォローし、取引を希望するレートを特定できます。価格をクリックするか、複数注文を有効化するだけで、指定のディーラーにトレードチケットが渡ります。

ブルームバーグBOLTは、投資適格債、ハイイールド債、新興国（EM）債、クレジット・デフォルト・スワップ（CDS）、金利スワップ（IRS）、地方債の膨大な流動性プールにアクセスするためのトレーディング・プラットフォームです。

ブルームバーグ多角的取引施設（BMTF）は、現物債、IRS、CDS、レポ、ETF、上場オプション、為替デリバティブを対象とした堅牢性の高い取引プラットフォームです。ブルームバーグは、既存のエンド・ツー・エンド取引のワークフローを検証し、それに基づいて、第2次金融商品市場指令（MiFID II）規制環境へのシームレスな移行を実現する効率的なプラットフォームを提供しています。

ブルームバーグスワップ執行ファシリティ（SEF）は 、米国商品先物取引員会（CETC）に登録しています。参加者はCDS、IRS、為替/コモディティ・デリバティブなどの認められた取引を自由に行うことができます。

ブルームバーグの債券取引執行管理システム（TSOX）によって、流動性テイカーはブルームバーグのFIT取引プラットフォームやその他のサポートベニューに注文を出して執行し、取引業務の迅速かつ効率的な進行のためにインカム注文を管理することができます。

注文はお客さまの注文管理システム（OMS）から直接提示するか、Microsoft Excelからアップロードし、1度クリックするだけで執行とアロケーションができます。注文がいっぱいになると、OMSは自動的に更新されます。ボイスマッチングとIB取引で電子取引がなされなかった注文（電話やインスタントメッセージによるもの）は、TSOXで提示され、コンプライアンスやリポーティングのために記録されます。

ブルームバーグの債券プラットフォームは取引自動化ツールとともに、お客さまの生産性を向上させ、営業時間中により多くの注文を処理できるようにします。こうした効率的なワークフローによって、担当者はポートフォリオマネジャーから入ってくる注文を、個別の「ハイタッチ」機能および「ロータッチ」機能に分類します。ブルームバーグのテクノロジーは、お客さまの少額取引や管理業務を自動化し、戦略的活動により多くの時間を割けるよう支援します。

ブルームバーグのルールビルダー（RBLD）により、債券取引のトレーダーはTSOXを通じ、ブルームバーグのベニュー上で完全に自動化された取引を円滑化するルールを創り上げることができます。 RBLDを使えば、受けた注文を約1秒で取引できます（クリックは不要）。自動化ツールはリアルタイムおよび過去のパフォーマンスデータをシステマティックに利用し、お客さまのRFQをどのディーラーが受けるのか決定して、最良執行を実現します。

ブルームバーグは国債やクレジット債券取引に加え、クレジットスワップや金利スワップの自動執行も支援します。直接発注（DOR）のソリューションは、お客さまのスマート・オーダー・ルーティング（SOR）にブルームバーグの流動性を統合するものです。DORは当社のFIXインターフェースを通じ、ベニュー上で RFQ と注文プロトコルを複製し、トレーダーはロータッチ注文を中心に業務効率を高めることができます。

ブルームバーグの新たな取引主体識別子管理（LEIA）は、プライス・テイカーとプライス・メイカーに対し、電子取引プラットフォーム上でルールに基づく債券取引管理を提供しています。LEIAは取引主体識別子（LEI） に基づき、取引に使用される各LEIに対して個別の取引管理プロフィールを作成します。極めて精度が高いため、ユーザーはLEIでカウンターパーティを識別し、大企業内のどの主体と取引が認められているかを正確に特定することができます。ルールはアロケーション・アカウントごとに作成・設定され、高い管理機能を有するため、効率性が向上し、デスク全体のリスクが低減します。

先ごろ、ブルームバーグ・インデックスの標準化されたTRS契約（BTRS）の取引を開始し、お客さまは現物債（特に市場を代表する債券ベンチマーク）に対する合成エクスポージャーの入手が可能になりました。

トータルリターンスワップ（TRS）は現物債の対象指数取引の代替になりますので、取引が簡素化し、現物債ポジションに関わるインフラやメンテナンスから解放されます。通常のTRSは、（Liborあるいは他の資金調達ベンチマークの）ファンディングレッグと対比した、（対象指数の）トータルリターンレッグを使って構築されます。

ブルームバーグの市場を代表するインデックスのTRSは、従来手法を用いているポートフォリオマネジャーがベンチマークリターンのマッチングを行うことを支援したり、デリバティブ取引を利用してリスクエクスポージャーをヘッジしたりするように設計されています。 ブルームバーグのディーラーページ、プライシングとリスクの最新分析手法、電子取引プラットフォームは、TRSのフローおよび流動性を円滑化するために役立ちます。

BTRS契約の主な利点：

• ディールストラクチャー、クオート・コンベンション、プライシングの標準化
• 四半期限月取引は、流動性を高めるためIMMの限月（3月、6月、9月、12月）末に満了
• 取引の取り消しが可能。例：契約の標準化により、月間ディールのキャッシュフローとリセットがマッチ
• 月末のリセットと支払いは、相当するキャッシュプロダクトポートフォリオの運用パフォーマンス・プラクティスと整合性あり
• ブルームバーグが提供する対象指数の透明性とプライシング
• 1カ月Libor「フラット」に基づくファンディングレッグ
• 清算に適したポジション

詳細については、btrs1@bloomberg.netにお問い合わせください。