英金融行為規制機構は、35あるすべてのロンドン銀行間取引金利(LIBOR)の終了日を確定させました。一方、世界各国・地域の規制当局は、LIBORを参照する新たな金融商品の発行を2021年中の一定の日をもって停止するよう市場に対して明確なガイダンスを提示しました。ブルームバーグは、業界リーダーや規制当局にインタビューを行い、LIBOR移行の最新の状況についてその見解をたずねました。その中から、移行プロセスの管理やポートフォリオの積極的な移行に役立つアドバイスをご紹介します。
Arif Merali 氏
イングランド銀行 市場担当ディレクター、シニアアドバイザー
Arif Merali氏は、2015年よりポンドのRFRに関するワーキンググループ(RFRWG)のメンバーとしてLIBOR移行に深く関わり、2020年にイングランド銀行に移りました。
Maria Daniels氏
ブラックロック シニアLDI Core PM & LDI LIBOR移行プログラム責任者
Maria Daniels氏は、BlackRockのEMEA Liability Driven Investment(LDI)ビジネスのシニアポートフォリオマネジャーです。同社には10年間在籍しており、すべてのLDIクライアントについて、LDI LIBOR移行プログラムの管理および執行を担当しています。
Kari Hallgrimsson氏
J.P.モルガン マネージングディレクター兼EMEA金利取引共同責任者
Hallgrimsson氏は、J.P.モルガンにおいて国債取引、線形・非線形デリバティブ取引、インフレ連動商品、G10各国の通貨先物を総括しています。
Philip Whitehurst 氏
LCH 金利デリバティブサービス開発ヘッド
Philip Whitehurst氏は、さまざまな企業において店頭デリバティブ市場関連業務を歴任し、この分野で30年の経験を有しています。現在は、スワップ市場の中央清算への対応が進む中、規制サイドと民間サイドの双方の観点からOTCデリバティブ市場の改革後の姿に注目しています。