地球の温暖化に伴い、商品市場にも熱気到来
5月の世界全体の平均気温は15.91℃で過去最高を記録し、2024年は観測史上で最も暑い年となる見込みです。コモディティー市場もまた、需要面での新たな追い風と、投資家による同アセットクラスへ関心が再シフトしたことを背景に、堅調な1-3月(第1四半期)に続いて、4-6月(第2四半期)も活況な相場展開となりました。
Market Analysis
【端末活用術】エネルギー移行は金属市場にどう影響するか
地球温暖化の緩和に向けた世界的な取り組みは、自動車の電動化にせよ、送電網の転換にせよ、工業用金属に依存しています。このカテゴリーには現在、ロンドン金属取引所などの取引所で長く売買されている金属に加え、バッテリー用の金属やレアアース(希土類)元素も含まれます。
Article
2023年世界のエネルギー市場で注目すべき10項目
2022年、ロシアのウクライナ侵攻が招いた石油・ガス市場の混乱に始まり、「OPECプラス」を巡る大国間の駆け引き、再生可能エネルギーへの関心の高まり、核融合研究におけるブレークスルーなどニュースでエネルギーの話題を目にしない日はほぼありませんでした。ブルームバーグNEFはこれらの重要な進展を分析し、本稿で2023年の展望をまとめました。
Research
コモディティーにとって2022年は「大回帰の年」にならないのか
世界最大の経済大国、米国では、金融市場が不調であるにもかかわらず、米連邦準備制度理事会(FRB)が引き締め策を強化し、中国では加速する指導部への権力集中が成長を脅かしており、コモディティー市場はそのような環境の中で圧力にさらされています。
Research
中国における石炭消費の拡大
中国は世界最大の石炭消費国ですが、今後もこの傾向は続く見込みです。今年7月時点で世界全体の石炭火力発電所に占める中国の割合は約54%で、さらなる拡大も計画されています。中国が2060年までに目指すネットゼロの目標は、達成が阻まれる恐れがあります。中国の炭鉱開発計画も世界で最も多く、中国で見込まれる排出量増加分は世界のその他各国による合計増加分を上回る可能性があります。
Research
クリーンエネルギーのサプライチェーン、現地化には相応のコスト
今日の蓄電池や太陽光発電のバリューチェーンは大半が中国に集中していますが、欧米諸国の政府が独自の調達方法を確立すれば、変化が訪れるかもしれません。
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コモディティーヘッジを始める前に知っておくべき5つのこと
コモディティーヘッジへの関心が近頃高まっています。その背景を端的に表すとしたら、「ボラティリティーの高さ」と「流動性の低さ」といえます。ボラティリティーについて今年の原油市場を見ると、ブレント価格が1日に5%以上変動した回数は過去30年間で最高水準となっています。