東京海上ホールディングス
東京海上ホールディングス(TMHD)は日本初の保険会社であり、50カ国以上で事業展開するグローバル保険グループです。同社は、スプレッドシート中心の手作業によるワークフローを見直し、より深い分析の実現を検討していました。ブルームバーグはTMHDと緊密に連携し、ブルームバーグのデータとTMHDの社内データベースを統合したPythonベースの分析環境「BQuantエンタープライズ」の導入をサポートしました。
TMHDは、研修やハッカソンを通じて導入を推進し、シニア・アナリストのワークフローを再利用可能なアプリケーションに転換。さらに、高度な分析を日常業務に組み込みました。この取り組みにより、生産性の向上やリスク分析の強化といった具体的な成果が得られたほか、エンドユーザー自らがアプリ開発に携わる組織文化の定着も実現しました。同社は、2021年に日本で初めてBQuant エンタープライズを導入した企業となりました。
関連商品

業種
保険
地域
東京
目標
安全で最新の分析環境を構築し、インサイト創出を拡張、モデルを標準化するとともに、エンドユーザーがより迅速かつ高度な分析を行えるよう支援する。
主なポイント
研修やハッカソンを通じて、コーディング未経験の社員でも参画しやすい環境を整え、導入ハードルを低減
反復作業を自動化し、より付加価値の高い分析に時間を充てる時間を創出
エンドユーザー自身がアプリを構築・運用し、実用性と拡張性を向上
ボトムアップの試行錯誤に、トップダウンの支援とブルームバーグとの戦略的パートナーシップを組み合わせる
状況
多くの業務プロセスがスプレッドシート中心の手作業で行われており、その結果、膨大な証券や取引データの管理に多くの時間と労力を要していました。併せて、専門知識が一部のシニア・アナリストに集中していたため、チーム間で手法やモデルを共有する仕組みは限られていました。
課題
手作業による業務は時間がかかり、拡張性に欠けていました。また、社内の知見は分散したファイルや手法の中に留まり、共有や活用が十分に進んでいませんでした。そのため、モデルを標準化し、分析サイクルを短縮し、チーム全体での分析品質向上を実現するための、安定した協働環境の構築が求められていました。
手作業によるプロセスが時間的コストや業務上の摩擦を生み、高度な分析を進めるうえでの障壁に
共有・標準化されたツールが限られており、社内での連携や拡張が困難な状況
ソリューション
ブルームバーグとTMHDの社内データを統合したBQuant エンタープライズを導入し、取引や業務運営にはAIMを活用しました。さらに、研修やハッカソンを通じ社員を育成し、シニア・アナリストのワークフローを再利用可能なアプリケーションに転換。スプレッドシート中心の作業を、自動化されたワンクリック分析ツールに置き換え、分析の迅速化とチーム間の連携強化を実現しました。
ブルームバーグの高品質な金融データとTMHDの社内データベースを統合
コーディング未経験者でもアプリ開発ができるよう研修やハッカソンを実施し、社内全体でベストプラクティスの共有を促進
“デジタルトランスフォーメーションは選択ではなく、持続可能な成長のためには不可欠でした”
東京海上ホールディングス CIO
中原 好謙氏
成果
BQuantエンタープライズを活用し、年間50件以上のアプリケーションを開発
初めて参加したBQuantハッカソンで2つの賞を受賞。メンバーの大半はコーディング未経験
AIMによる自動化で、年間1万時間分の業務削減を見込む
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