2023.06.20

ブルームバーグでは6月20日、『 加速する金融DXとクラウド活用の最前線|次世代データ戦略徹底解説 』と題し、セミナーを開催しました。

当日は業界を代表するゲストスピーカーの皆さまが登壇し、data lake の構築など、金融業界DX実現に向け活発化している次世代データ分析の最新動向についてお話しいただいたほか、ブルームバーグからは業務効率化および収益向上をサポートするためのデータ活用の最適なソリューションについてご紹介しました。

ビッグデータ活用と環境に配慮したマイクロソフトクラウド

金融業界では、業務効率化と収益改善のためデータを戦略的に活用しようとする動きが活発化しています。

本イベント冒頭では、日本マイクロソフト株式会社シニア クラウド ソリューション アーキテクトの畠山大有氏が登壇し、高い安全性を誇る クラウド・コンピューティングサービスであるAzureについて解説するとともに、デジタル化されていないデータ活用のポテンシャルについてお話しいただきました。

マイクロソフトクラウドとAIの信頼性について畠山氏は、同社の「お客さまのデータはお客さまのもの」「お客さまのデータはAIモデルのトレーニングに利用しない」「データは高度なエンタープライズコンプライアンス、セキュリティ制御によって保護される」という3原則が厳守されている述べ、企業が安心して使えるクラウド環境であることを強調しました。

また同社は100%カーボンフリーエネルギーのデータセンターの稼働や水を使わない新たな冷却方法の導入など、環境サステナビリティに特に力をいれており、イノベーションで排出量削減を加速させることを目指しています。

畠山氏は、セキュリティやサステナビリティ、データ分析への投資の背景には、データを収集して分析することで理解した「データの重要性」にあるといいます。「日本においてはまだまだデジタル化、共有化されていないデータが膨大にあり、実態としては業務記録が大半を占める」と問題意識を掲げ、「ソフトウェアとデータを自在に扱えるようになれば、データがビジネスを動かす新しい原動力になる」と述べました。

畠山 大有 氏

シニア クラウド ソリューション アーキテクト

日本マイクロソフト株式会社

クラウドを活用した最先端のデータ・フィードサービス

ブルームバーグは強力かつ質の高いエンタープライズ・データフィードなど、さまざまなサービスを提供し、各企業が独自のデータやクラウド環境を構築するのを支援しています。ブルームバーグの担当者からは、ブルームバーグデータ・ライセンスとAzureとの連携、DATA <GO> ポータル、さらにブルームバーグのクラウドベースの分析プラットフォームであるBQuantエンタープライズについて概要を説明させていただきました。2018年以降、ブルームバーグはクラウドでデータにアクセスできるようにするために継続的に投資を行っており、現在では主要なパブリッククラウドプロバイダー3社をご利用のユーザーにデータライセンスとリアルタイムデータを提供しています。

まず、外部のマーケットデータを取り込みたい場合に、ブルームバーグがどのようにお役に立てるか、ブルームバーグデータ・ライセンスおよびクラウドとの連携について、エンタープライズデータ日本営業責任者より解説しました。

ブルームバーグでは、クラウドネットワークを活用して、高品質のデータフィードへのアクセスを提供しています。またデータ活用の最適なソリューションとして、このたび、Microsoft Azureの「Azure Virtual Network(VNet)」などで強固な通信の保護をプライベート接続にて行い、リアルタイムの取引データ、レファレンスデータ、価格データ、規制関連データ、ヒストリカルデータといったデータセットにシームレスにかつ安全にアクセスできるサービスを実装いたしました。これにより、クラウド上で優先度の高いアプリケーションへの、安全で信頼性のある接続を可能にします。(本件に関するプレスリリースはこちらから、以下抜粋)

本サービスは、Azureを利用するブルームバーグのエンタープライズ・データのお客さまに、高パフォーマンスなデータを提供するもので、ブルームバーグのリアルタイムのマーケット・データフィード「B-PIPE」のコンテンツが含まれます。B-PIPEとデータ・ライセンス・コンテンツを併せて、Azureで提供開始することにより、お客さまはインターネット接続を使用する際のパフォーマンスの制限、遅延、信頼性の低さを回避しながら、データへのシームレスで簡易なアクセスを体験することができます。

大容量データの高速処理・共有が可能

BQuant エンタープライズ  詳細はこちら