2023年4月21日
ブルームバーグ・エル・ピー
Microsoft Azureのユーザーは、ブルームバーグのリアルタイムのマーケット・データフィードとデータ・ライセンスのコンテンツへの容易なアクセスがネイティブ接続で可能に
【ニューヨーク – 2023年4月20日】ブルームバーグは、本日、「Microsoft Azure」を利用するお客様が、「Azure Virtual Network(VNet)」のプライベート接続を介して、リアルタイムの取引データ、レファレンスデータ、価格データ、規制関連データ、ヒストリカルデータといった弊社のデータセットにシームレスにアクセスできるようになったことを発表しました。これにより、クラウド上で優先度の高いアプリケーションへの、安全で信頼性のある接続を可能にします。
本サービスは、Azureを利用するブルームバーグのエンタープライズ・データのお客様に、高パフォーマンスなデータを提供するもので、ブルームバーグのリアルタイムのマーケット・データフィード「B-PIPE」のコンテンツが含まれます。B-PIPEは、世界のマーケットデータをリアルタイムに配信する包括的で統合されたデータフィードです。業界をリードするデータの標準化と高品質なインサイトを提供し、1日に5,000万の金融商品、330以上の取引所、800億ティックへのアクセスを可能にします。B-PIPEはAzureを介しての提供を2021年から開始し、2022年半ばには、すべての地域に本サービスを拡大しています。
今回は、新たにブルームバーグのデータ・ライセンスのコンテンツで、クオンツや投資リサーチ業務のワークフローに関連する、レファレンスデータ、価格データ、規制関連データ、コーポレートアクション、ESGデータ、ヒストリカルデータなどへのアクセスが追加されました。これらコンテンツは5,000万以上の証券と3万以上のデータフィールドを網羅し、Azureを介して提供されます。また、流動性リスクやボラティリティの分析を容易にするデータに加えて、ヒストリカルの価格情報やブルームバーグのイベント・ドリブンなニュースフィードなどが含まれます。
B-PIPEとデータ・ライセンス・コンテンツを併せて、Azureで提供開始することにより、お客様はインターネット接続を使用する際のパフォーマンスの制限、遅延、信頼性の低さを回避しながら、データへのシームレスで簡易なアクセスを体験することができます。そして、ブルームバーグが管理するクラウド技術を利用することで、企業はオンプレミスのインフラを構築・維持する必要がなくなり、総所有コストの削減が可能です。今回、データサービスへのアクセスが拡大したことにより、Azureを利用するブルームバーグのお客様は、現在の不安定な市場において迅速かつ戦略的に投資判断を行うことができます。
B-PIPEをAzure Private Link経由で利用することで、ブルームバーグとお客様のVNet間で信頼性と管理性の高いソリューションを実現し、あらゆるAzureデータセンター内のプライベートクラウドから、高パフォーマンスなダイレクトアクセスをお客様に提供します。
SMBC日興証券株式会社の執行役員 グローバル・マーケッツ企画担当の増田 進氏は次のように述べています。「SMBC日興証券はAzure上で稼働するデータ分析基盤(AI民主化基盤)とB-PIPEを接続したことで、社内ビックデータ分析をより高い次元に引き上げることができ、お客様に提供するサービス品質のさらなる向上を目指しております。B-PIPEは、グローバルベースで多くの金融機関での採用実績があることに加え、Azure Virtual Network(VNet)とプライベート接続しており、金融機関に求められるハイレベルなセキュリティ要件を充足していることも導入させていただいた大きな理由です。今後もB-PIPEを利用することで、先行きが不透明な金融市場においても、お客様ごとのニーズに適した情報提供・ご提案をタイムリーに実施すべく、より高品質なデータ分析を実現してまいります」
データ・ライセンスをAzureにて利用可能にすることで、双方のサービスをご利用いただいているお客様は、「Azure Blob Storage」のコンテナーから直接データを読み取ることが可能になります。お客様は、データ受信に関するアラートを有効にし、Azureサブスクリプションでホストされている「Event Grid」のトピックに送信させることで、ワークフローを自動化できます。新しいファイルがAzureに届くと、データファイルのすべてのメタデータを含むEvent Gridの通知がトピックに送信されます。
ブルームバーグのエンタープライズ・データ部門のグローバルヘッドであるトニー・マクマナスは、次のように述べています。「投資会社が戦略においてより洗練された分析、人工知能(AI)、モデリングへの移行を続ける中、大量の高品質データを活用する高度なフロントオフィス・アプリケーションが必要です。ブルームバーグは、2018年に弊社のデータをクラウドでアクセスできるようにした最初の企業であり、重要な投資判断に必要なアクセスと深いインサイトをお客様に提供し続けています。今回のAzureとのネイティブ接続により、相互のお客様に強化・簡易化されたデータ体験をさらに提供してまいります。また、弊社のマネージドサービスは、お客様がワークロードをクラウド上にシームレスに移行することを支援します」
マイクロソフトの金融サービス担当 コーポレートバイスプレジデントであるカレン・デル・ヴェスコヴォ氏は、次のように述べています。「クラウドは、今日の金融サービス機関にとって、安全でコンプライアンスに則った方法でデータを拡張するための大きな機会となっています。ブルームバーグがAzure上で提供するデータサービスの拡大により、我々の共通のお客様にもたらす価値の向上を楽しみにしています。そして、リスク管理を効果的に行いながら、お客様により深く、より適切なインサイトを迅速に提供できるようご支援いたします」
B-PIPEおよびデータ・ライセンスは、ブルームバーグのエンタープライズ・データ事業の一部であり、価格データ、レファレンスデータ、規制に関する高品質なデータセットに加えて、マーケット、イベント、ニュースに関するリアルタイム・データや、流動性分析、データ管理・配信技術の提供を通じて、お客様がデータから価値を引き出す方法を変革しています。B-PIPEへのアクセスに関する詳細はこちらを、データ・ライセンスに関する詳細はこちらをご覧ください。
ブルームバーグについて
ブルームバーグは、世界のビジネス・金融情報のリーディング・カンパニーとして、市場に透明性、効率性、公正性をもたらす、信頼性の高いデータ、ニュース、インサイトを提供しています。当社は、お客様がより多くの情報に基づいた意思決定を行い、より良いコラボレーションを促進することを可能にする信頼性の高いテクノロジー・ソリューションを通じて、世界の金融エコシステムにおいて影響力のあるコミュニティをつなぐ支援をしています。
*本プレスリリースはBloombergが2023年4月20日(現地時間)に英語で発表を行ったプレスリリースを日本語に翻訳・再編集したものです。オリジナルのプレスリリースの正式言語は英語であり、この内容および解釈については下記の英語版が優先となります。英文オリジナルにつきましてはこちらのサイトをご参照ください。