データライセンス契約のお客さまが利用できるデータフィールドの数が、約1万2000から4万に大幅に拡大しました。
競争力を維持するためには、継続的、効率的かつ簡単に利用できるデータが必要です。この課題を解決するには、社内のデータ・サプライチェーンを最適に保つことが有効であり、レファレンスデータは確実な情報源として信頼できるパートナーを提供するソリューションです。データソースを1つにすることで、デスク間のデータの一貫性が保たれ、業務フローにおけるデータ破損が減り、オペレーティングリスクとデータ管理コストの低減につながります。
レファレンスデータは、ブルームバーグのオントロジー・データセットに基づいた総合的なデータ辞書です。これは、あらゆるフィールドを網羅したメタデータで、データの定義や種類、属性、さらにはコンテンツセットとその要素を含んでいます。さらに、プロバナンス(元データ)メタデータでは、コンテンツ配信についての詳細なメタデータにアクセスし、ブルームバーグ・データの改訂履歴を確認することができます。レファレンスデータは現在、ウェブベースのプラットフォーム、エンタープライズ・アクセス・ポイントからの利用となっており、ユーザーはここでブルームバーグのデータプロダクトを簡単に発見し、データのリンクや検証、更新などの操作を行うことができます。
エンタープライズ・アクセス・ポイントは、データセットの閲覧やメタデータの検証に利用できるほか、データセットを取得する前にサンプルをダウンロードし、テストしたうえ、速やかに社内で活用できるようになっています。このプラットフォームは、統一されたレファレンスや規制、価格、定量的なデータセット、および新しいオルタナティブデータセットを提供しています。
ファンダメンタルズ
データ
分類コンテンツ
ブルームバーグ業種分類基準(BICS)とブルームバーグ分類システム(BCLASS)は、具体的な事業活動とリスク区分に従って、法人と有価証券を同質なピアグループにまとめたもので、投資プロセスの一助となるよう設計されています。ブルームバーグの分類コンテンツは、複数のアセットクラスにまたがる250万を超える法人の公開・未公開の金融商品500万以上の銘柄を対象としています。これには、NAICS(北米産業分類システム)やNACE(欧州共同体経済活動統計分類)、UK SIC(英国標準産業分類)など、公的機関や政府統計部門の産業分類も含まれています。
コーポレートアクション・データ
ブルームバーグのコーポレートアクション・データは、資本金の変動や分配、コーポレートイベント、債券固有のアクションなど、50種類を超えるアクションデータを網羅しています。対象の金融商品と法人の識別コードを共通化することにより、カストディアンや資産管理会社などの業界参加者が扱う金融商品および法人とシームレスにリンクしています。
ESG(環境・社会・ガバナンス)データ
ブルームバーグの環境・社会・ガバナンス(ESG)データは、財務のファンダメンタルズと併せ、ESGの尺度に基づいたデータを提供しています。これにより、投資判断とリスク管理のプロセスにESG要素を組み込むようになっているお客さまをサポートします。ブルームバーグのESG担当アナリストは44名で、1万1500社を超える企業をカバーしています。データ源は、「企業の社会的責任」報告書、年次報告書、ESG関連の発表、議決権行使状況&コーポレートガバナンス報告書など、多岐にわたっています。
企業財務データ
ブルームバーグは、業績から財務の速報値、最終実績まで、企業の財務報告プロセスの全体をカバーしています。このデータセットは、8万5000社を超える(休眠企業も含む)1980年代末以降のファンダメンタルズ・データを網羅しており、ブルームバーグのエクイティ・ソリューションの根幹となっています。データには、現在と過去(標準化後)の貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書、各種財務レシオのほか、通信、コンシューマー、エネルギー、ヘルスケアなど多くの業種別データが含まれています。
最新のコンセンサス推計値
ブルームバーグは、世界1万8000社を超える企業に関する証券会社の財務推計値を用いて、すべての企業のコンセンサス推計値を作成し、提供しています。コンセンサス・データに使われる推計はすべて最新のものであり、適用会計基準に合致しています。
サプライチェーン・データ
ブルームバーグのサプライチェーン・データは、世界12万3000社を超える企業とそのサプライヤーおよび顧客を結び付けている、100万超の個別のサプライチェーン関係を詳細に示しています。
これは、10年を上回る過去の関係データを含む、市場で最も総合的なサプライチェーンのデータセットです。
配当予測データ
ブルームバーグ配当予測(BDVD)は、対象株式の最長4年の配当予測と過去の配当実績データ、および株価指数とETFの配当予測データを提供しています。この情報は、今まではブルームバーグターミナルの契約ユーザーにご利用いただいていましたが、このオフ・ターミナルのエンタープライズ・ソリューションでも、精度やカバレッジ、高度な手法の面で同じメリットを実感できます。
金融商品のアナリティクス・データ
ブルームバーグの金融商品アナリティクス・データは、当社の幅広い分析力と独自計算を活用したコンテンツです。データは一般に企業リスクとポートフォリオ分析に使われており、ブルームバーグターミナルの機能向けと同じ計算エンジンを使用して、フロント、ミドル、バックオフィス間の一貫性が保たれるようにしています。
迅速に対応
先物&オプション・データ
上場デリバティブの取引機会は絶対に逃したくないが、社内で独自のソリューションが得られない―そんな企業にとって、迅速で信頼できる先物&オプションのデータは極めて重要です。現在のソリューションでは、データが不足している場合、契約の中身を検証するのに手作業も必要になります。データポイントが不十分であれば当て推量につながり、時間の無駄も生じます。増える一方の上場銘柄をカバーするのも容易ではありません。ブルームバーグの先物&オプション・バルクパッケージは、こうした課題に応える必須のプレミアム・ソリューションです。
契約条件データ
ブルームバーグの金融商品レファレンスデータは、企業が有価証券の識別、作成、売買、決済のために必要とする詳細な契約条件のデータを集めた、業界トップのデータソースです。ブルームバーグターミナルと同じコンテンツを用いて、1000万件を超える稼働商品と5000フィールド近い広範なデータモデルをグローバルにカバーしています。
コンプライアンスと企業構造データ
規制環境がより厳しくなるなか、金融機関は、カウンターパーティをより厳格に識別し、リスク管理とコンプライアンスの取り組みに向けた精査の強化をより強く求められるようになっています。金融機関が十分な情報に基づいて法令を遵守し、リスクを管理できるよう、ブルームバーグは必要なデータを提供しています。
ブルームバーグの法人データは、公開・非公開企業からファンド、自治体、公共機関、政府まで、400万を超える法人を扱う信頼できるデータであり、企業ヒエラルキーのカバレッジの質の高さで市場をリードしています。金融機関は、金融商品と発行体の関係を見ることで、地域やセクター、発行体の集中リスクを評価することができます。また、このデータベースは、取引報告その他のグローバルな規制報告体系に使われている市場標準の識別子、「取引主体識別コード(LEI)」を使用しています。
資本構造データ
ブルームバーグの資本構造プロダクトは、企業の債務構造の詳細情報で、債務の集計データを優先劣後関係別(CAST)と満期別(DDIS)に分類しています。このプロダクトは主に、独自の信用調査、またはリスク管理用途のいずれかに使われています。データセットが企業レベルで集約されているため、当社の企業構造データとシームレスに連結しており、当社の金融商品データともリンクすることができます。対象企業は、ブルームバーグ・グローバル総合インデックスとブルームバーグ・グローバル・ハイイールド債インデックスに含まれる企業群です。
信用格付データ
格付のデータは、それぞれの格付機関から直接入手しており、社内や第三者から格付データを得ることはありません。ブルームバーグは、市場をモニターし、24時間体制で業務に当たる専従格付アナリストのグローバルチームを擁しています。アナリストは、ムーディーズやS&P、フィッチなどの世界的な格付機関、日本、マレーシア、インドなどの国内格付機関など、入手可能な41の格付機関のデータフィード、プレスリリース、ウェブサイトを点検し、リアルタイムで迅速に、正確に格付を提供しています。
証券の所有構造データ
企業の13Fリポートは、株式、株式型証券、株式オプションを運用する機関投資家に義務づけられている報告要件で、そこには、アセットマネジャーの行動とスマートインベストメントを引き寄せる要因について重要な情報が含まれています。
証券の所有構造のデータは、これをはるかに上回る情報を提供することができます。トレーディングフロアでは、所有構造データは特に重要な情報として、セールストレーダーの業務フローを支えています。また、所有構造のデータは、リスク管理とポートフォリオ構成を改善させるほか、慎重な投資管理に欠かせない知見を提供しています。しかし、多くの金融機関では現在、ばらばらの無数のデータ源から証券の所有構造のデータを集めているため、データの採取と標準化が非効率となり、無駄なコストもかかっています。