2018.06.09

ブルームバーグ スクエア・マイル・リレーは、世界各地の都市で開催され、親しまれてきました。今年は新たに、「エクストラ・マイル」と銘打って、スポーツの持つ力を活用して地域社会に貢献することを奨励する取り組みが始まりました。今年のテーマは「女性のエンパワメント」です。

その第1回目として、6月9日、およそ40カ国で活動するスポーツ振興団体Coaches Across ContinentsのJordan Stephenson氏と、地元の社会貢献団体である一般財団法人 United Sports Foundation(USF)の協力を得て、日本の元プロサッカー選手で現スポーツジャーナリストの中西 哲生氏の指導の下、地域の少年少女と一緒にスポーツや教育の活動を楽しむボランティアプログラムが行われました。

午前はフットサルクラブ東京八幡山コートで、スポーツゲームを楽しみました。

男女平等についてのセッションでは、子どもたちへの問いかけを通して、無意識のバイアスを超えて男女をフラットに見ることの大切さを教えました。男性の職業として挙げられやすい「医者」「弁護士」「セールスパーソン」「消防士」は女性もなれること、女性の職業として挙げられやすい「看護師」「美容師」「ケーキ屋」「花屋」は男性もなれること。参加したひとりの少年は「女性の職業をたずねられても思いつかなかったので、気づきを得られた」と答えていました。

「誰もが参加できるユニバーサルルールのサッカー」というコンセプトのミニサッカーでは、競技としてのサッカーとは違った独自ルールが設けられました。全員が走らず歩くこと、全員がボールに触れられるように助け合うこと、相手が取れるようにコミュニケーションしながらパスをすること。体力や技術にばらつきのある少年少女が混じってプレーしました。参加したひとりのボランティアは「走らず歩くというルールの下で思うようにプレーできなかった。もう少しうまくチームプレイができたらよかった」と答えていました。

午後は駒沢オリンピック公園陸上競技場で、なでしこリーグ1部所属の日テレ・ベレーザVS浦和レッドダイヤモンズレディースの試合を観戦。試合前は、特にサッカー好きも子どもたちが、日テレ・ベレーザの選手たちと手をつないでフィールドに入場。少年少女たちは「嬉しかった」「緊張した」などと語っていました。「将来サッカー選手になりたい」と言う子もいました。皆の応援が届いたのか、試合は2対1で日テレ・ベレーザが勝ちました。

エクストラ・マイルは今後1年間にわたり東京で、スポーツを通して支援を必要とする子供達を対象に「女性のエンパワメントや男女が共に参画できる社会づくり」を目的とする取り組みを行います。