2017.12.08

日本で事業開始から30周年を迎えたブルームバーグでは12月8日、これを記念してBloomberg Japan 30 x PechaKucha Nightと題したプレゼンテーションイベントを開催いたしました。2020年東京オリンピック・パラリンピックのロゴデザイナー、野老朝雄(ところあさお)氏をはじめ、建築家の田村圭介氏や、未来博物館の松岡均博士(宇宙科学専門)らによるビジュアルとジョークを交えたトークが、「20スライドx20秒」のPechaKuchaルールでテンポよく展開されました。

弊社からは、アートディレクターのジェレミー・リムが登壇。30周年記念ブランディングを担当したジェレミーは、「イノベーション、正確性、熱意、コミットメント、テクノロジー」というブルームバーグと日本社会に「共通する価値観」をテーマにした取り組みを紹介。ブルームバーグが日本とともに歩んだ激動の30年間を、古来より日本に伝わる家紋をベースにしたマークのデザインや、複数の候補から最終案に至るまでのブランディング行程を語りました。「重要なのは、これまでよりもむしろこの先です。これからも日本の皆様とともに未来へ投資する企業であり続けたい」と締めくくりました。

ブルームバーグエンジニアのアシュリー・スマートは、「ボストンダイナミクス社のバク宙するロボット『アトラス』のようなマシンは、どのようにデータを学習するのか?」という深層学習をテーマにしたプレゼンテーションを行いました。「現在の深層学習では、大規模なデータセットがあれば、アルゴリズムを使って、非常に複雑なデータの予測や解析が可能」とし、飛行機が飛ぶのに「羽毛」は、実は不要だったのと同様に、深層学習のために人間による「予測」は不要、と話しました。

また、社会貢献活動の一環としてブルームバーグの社員が支援するNPO団体の皆様や、戦闘が続くシリアからの難民の方もお招きし、私たち一人ひとりが考えるべき社会課題を共有いただきまました。NPO法人荒川クリーンエイドフォーラムは、時間の経過とともにもとに戻っていく河川ごみの現状を投影、有志による清掃活動など社会全体の課題としての取り組みが必要であると訴えました。また、放課後子どもたちの勉強を見ることで貧困の連鎖を断ち切ろうとしているNPO法人キッズドアからは、実際に支援を受けてきた若者が、今度は支援する側になって登壇、頼もしい姿を見せてくれました。

200名近くの参加者の皆様からは、「野老さんのお話がきいてみたかったのでとてもよかった」「宇宙って自分の知らないことがたくさんある」「ボランティア活動は時間を使うものですが、返ってくるものも大きいですね」「20秒x20枚のスタイルでやると凝縮したプレゼンが聞けていい」などのお声を頂きました。30周年マークがデザインされた特大ケーキも大人気でした。ご参加の皆様、ありがとうございました。

ブルームバーグでは、創業者マイケル・ブルームバーグが提唱するフィランソロピー精神にのっとって、社員一人ひとりが自分のできる社会貢献活動を続けています。本イベントも、その取り組みの一部として開催されました。