2月10日と17日、ブルームバーグ・ウーマンズ・バイサイド・ネットワーク(BWBN)日本チャプターでは、設立エグゼグティブメンバーをパネリストにお迎えして、BWBNに参加している皆さまとのインタラクティブなオンラインセッションを開催しました。
BWBNは、2018年にシンガポールで創立され、バイサイドでの女性の活躍支援のためのコミュニティとしてアジア各地で活動を展開しています。今回のイベントは、日本チャプターで実施したアンケートで一番ご要望の多かった、「女性のリーダーシップ」に焦点を当て、少人数での座談会という形で実現したものです。
日本チャプターは2020年9月の発足から半年ながら、すでに多くのバイサイドの皆さまよりご関心をお寄せいただいております。エグゼクティブメンバーとメンバーの方が交流する形式としては初めてとなった本イベントには、2日間で延べ37名の方々にご参加いただきました。
2月10日(ランチセッション)パネリスト
野村アセットマネジメント株式会社 CEO兼代表取締役社長 中川 順子氏
ブルームバーグL.P. 日本支社会長 石橋邦裕
2月17日(アフター5セッション)パネリスト
日本生命保険相互会社 代表取締役副社長執行役員 赤林 富二氏
アライアンス・バーンスタイン株式会社 代表取締役社長 阪口 和子氏
世界経済フォーラム(World Economic Forum)が2019年12月に発表した、「Global Gender Gap Report 2020」では、日本の総合スコアは0.652、順位は153か国中121位だったのは記憶に新しいところです。昨今の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会にまつわるジェンダーに関する発言が注目を集める中、トピックは「なぜ日本で女性活躍が進まないのか」から「リーダーシップとは」「アンコンシャス・バイアス」「叱咤激励の方法」まで多岐にわたり、ジェンダー、リーダーシップのこれからを考えるための、大きなヒントになるものでした。
パネリストの皆さまには、ご多忙なスケジュールのなか、前もってメールにて寄せられた多くの質問のほか、当日直接手をあげての発言にも、誠実かつ率直にお答えいただき、各回ともたいへん熱のこもった充実した議論が展開されました。各社のトップとして活躍されているそうそうたるエグゼクティブメンバーの皆さまから直接いただける貴重なアドバイスは、具体例や体験に基づいたものであるばかりでなく、深い示唆と洞察に満ち、そして勇気をいただけるもので、時間は押しているものの、もっと聞いていたい、もっと質問したいと思われた方も多かったのではないでしょうか。
参加者アンケートでは、回答者全員から「大変満足」または「満足」という回答が寄せられ、「ぜひまた参加したいと」の声も多くいただきました。また、パネリストとしてご登壇いただいたエグゼクティブメンバーの皆さまからも、「今後もこのような機会を設けたい」との言葉をいただきました。
寄せられたアンケートからいくつかご感想を共有いたします。
- 現実的なコメントが多く参考になりました。
- 結局は性差ではなく個人差のとらえ方の問題であるといった軸が確認できました。
- 「マネジメントとは、人に応援を送り続ける仕事である。如何に早く問題解決ができるかが大切である」という言葉が印象に残りました。
- 今自分がすべきことは、できない理由を探すことではなく、自分にできることを探して、丁寧に向き合い、味方を見つけていくことだとわかりました。
BWBNは、活動を通してバイサイドに従事する女性を支援するコミュニティとして、2018年にシンガポールで創立され、その後インド、香港、東京へと活動の場を拡大してきました。BWBN日本チャプターでは、バイサイドにおけるキャリアの多様性の実現とインクルージョンの促進を目指し、今後もさまざまな機会を通じて、啓蒙活動を続けてまいります。
バイサイドに所属する方であれば、性別、役職を問わずどなたでもご参加いただけます。お申し込み、ご質問やご要望はBWBN日本チャプター運営事務局(bwbnjp@bloomberg.net)までお気軽にお問い合わせください。