2025.12.04

2025年12月4日、ブルームバーグは、九州の大学生と地域金融機関が協働して取り組んできた産学官連携プログラム「Kyushu Code Crunch 2025」の最終発表会を開催しました。本イベントは、「未来の金融を創る、九州発の産学官連携プロジェクト」として、金融機関、教育機関、学生、事業法人、スタートアップ、監督省庁や地方自治体を含む行政機関など、幅広い分野から参加者を迎えて実施されました。

実務課題を題材にした約4か月間のプログラム

本プログラムでは、九州の大学生が地域金融機関とチームを組み、ブルームバーグのデータ分析ツール「BQuant」を活用して、各金融機関が提示した実務課題を題材に、データ分析やプログラミングを通じた解決策の検討・提案に取り組みました。約4か月にわたるプログラム期間中は、金融市場やデータ分析に関する基礎的な知識を学びながら、金融機関の担当者と対話を重ね、実務に即した課題設定やアプリケーションの企画・開発を進めました。

最終発表会で成果を共有

最終発表会当日は、各チームがプレゼンテーションおよびデモンストレーション形式で成果を発表しました。実務課題を起点としたデータ活用の工夫やアプリケーション設計の考え方が示され、会場では実機デモを通じて来場者が実際にアプリを体験する機会も設けられました。あわせて、金融機関によるブース出展やネットワーキングが行われ、参加者同士の交流が深まりました。

行政・地域戦略の視点からの講演

当日は、金融庁総合政策局総合政策課 総合政策企画室長の佐藤雅之氏および福岡地域戦略推進協議会事務局次長の柏木浩志氏をゲストスピーカーとしてお迎えし、金融行政の動向や地域金融を取り巻く環境、人材育成の重要性について講演が行われました。行政と地域戦略の双方の視点から、産学官連携の意義が語られました。

キャリアを考える機会としてのプログラム

また、審査員によるキャリアに関するパネルディスカッションも行われ、金融分野におけるキャリア形成や働き方について意見が交わされました。パネリストの一人であるアリソン・バーチ氏(ステート・ストリート信託銀行 マネージング・ディレクター)は、今回の取り組みについて、「慣れ居心地のいい場所から一歩踏み出して、あえて不安を感じる状況に身を置いてみよう。そういう時にこそ、いちばん成長できる」と述べ、挑戦する姿勢の重要性を強調しました。

今後に向けて

「Kyushu Code Crunch 2025」は、学生、地域金融機関、行政が連携し、実務課題を起点に学びと対話を重ねる取り組みとして実施されました。本プログラムを通じて築かれたネットワークや知見は、今後の人材育成や地域金融の取り組みに生かされることが期待されます。ブルームバーグは今後も、多様なパートナーとの協働を通じて、地域に根ざした人材育成を支援していきます。

参加チーム名およびプレゼンテーション(発表順)

  1. 九州大学 × FFG投信株式会社
     J-ESG COMPASS
     ― 市場・セクター・個別を網羅する、ESG超過収益の源泉を可視化する統合分析プラットフォーム ―

  2. 九州大学 × 株式会社西日本シティ銀行
     ESGウォッシュリスクと株式市場の反応の可視化

  3. 熊本大学 × 株式会社肥後銀行
     市場認知前に、優良高配当株への「変化」を発見する
     ― 教授設計とゲームメカニクスが変える、銀行窓口での投資体験 ―

  4. 広島大学 × 株式会社肥後銀行
     決算サプライズと株価リターンの関係分析
     ― イベント・スタディによる可視化アプローチ ―

  5. 立命館アジア太平洋大学(APU)・九州工業大学 × 株式会社大分銀行
     ニュース関連データによる金融市場の予測・分析
     ― ヘッドラインリスクの定量化と市場構造分析 ―

イベント当日のスナップショット(スライドショーにてご覧下さい)
後援