グリーンの色合いを競う ― アジアで最も好成績の環境配慮型ファンドはどこか?

この記事は、ブルームバーグ マーケットスペシャリストのEsther Jangが投稿しました。ブルームバーグ端末上で最初に発表されました。

背景

金銭的な利益を生み出すだけでなく、世界に対して純粋に望ましい効果をもたらす投資、という構想は、すでにニッチ商品という枠から完全に脱却し、無視することのできないグローバルな動きになっています。このコンセプトは、価値観に基づく投資、社会的責任投資、サステナブル投資など、さまざまな名称で呼ばれていますが、もともと1960年代にスウェーデンで始まり、1970年代の初頭に米国に入ってきたものです。

GSIAによるGlobal Sustainable Investment Reviewの2016年版によると、全世界のサステナブル投資資産は、昨年、総額約22.9兆ドルに達し、2014年から25%増加しています。欧州、米国、およびカナダが資産規模では最大ですが、最も急成長している地域は日本です。そして現在、1.3兆ドルを運用する日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、いわゆるESG(環境・社会・ガバナンス)指数として知られている指標に連動するパッシブ運用に一部の資産を配分することを計画しています。

論点

Global Sustainable Investment Reviewの2016年版によると、日本は最も急成長している地域ですが、欧州、米国、およびカナダは資産規模の点で最大でした。こうした動きは、1.3兆ドルを運用する日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が一部の資産をESG(環境・社会・ガバナンス)指数に連動するパッシブ運用に配分する計画を発表したことで、さらに勢いを増しています。このことによって、日本の企業は、このような評価指標により多くの注意を払うことを余儀なくされる可能性があります。投資家にとって、どのESGファンドの運用成績が最も優れているかを検討することは有意義でしょう。

運用成績を追跡する方法

ブルームバーグ プロフェッショナル サービスにご契約いただきますと、各地域にどのようなESGファンドがあるかをブルームバーグ端末でご確認いただけます。それによると、アジア太平洋地域において過去12カ月で最も成績が良かったファンドは、損保ジャパンのグリーン・オープン(愛称:ぶなの森)であったことが分かります(42%のリターン)。また、ブルームバーグ端末では、金銭的なリターンに加え、「グリーン」な目標として使用されているさまざまな定義に関する成績のベンチマーク評価もご利用いただけます。

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