LIBOR「いつ使えなくなるかが問題」-最大の金融プロジェクトか

本稿はBenjamin Purvis、Alexandra Harrisが執筆し、ブルームバーグターミナルに最初に掲載されました。Read the English version published on April 26, 2019.

約200兆ドル(約2京2300兆円)のドル建て金融商品を指標として今も支えるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)について、米銀モルガン・スタンレーのトム・ウィップ氏は「もはやLIBORが使えなくなるかどうかという問題ではなく、いつ使えなくなるかが問題だ」と述べ、LIBORの終わりがいよいよ近づいており、金融市場は準備を整える必要があるとの認識を示した。

ウィップ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が設置した代替参照金利委員会(ARRC)の委員長を務める。

スタンフォード大学のダレル・ダフィー教授(金融)も金融テクノロジー会社GLMXが主催した電話会議で、LIBORから代替指標への切り替えに伴うリスクを強調し、「これは世界が経験したことのない最大の金融工学プロジェクトになる」と発言した。

またARRCが代替指標として選好する担保付翌日物調達金利(SOFR)への移行に付随するリスクは、市場参加者が早めに契約を変更し、規制・監督当局も切り替え日を「十分余裕を持って」発表すれば軽減できるとダフィー氏は指摘した。

ARRCは変動利付債(FRN)とシンジケートローンについて、LIBOR停止時の「フォールバック(代替策)条項」に関係する指針を4月25日に発表。2者間のビジネスローンと証券化に関する提言も近く公表する予定だ。