ESG関連株ETFが人気、資産額は1000億ドル近くに

Read the English version published on June 25, 2020.

本稿はブルームバーグ・マーケット・スペシャリストのEsther JangとJamie Douglas Couttsが執筆し、ブルームバーグターミナルに最初に掲載されました。

背景

市場のボラティリティが高まる中、ESG(環境、社会、ガバナンス)関連の課題への取り組みに積極的な銘柄に投資する上場投資信託(ETF)が人気を集めています。

4月にはESG関連株ETFへの資金流入は過去最高の40億ドルを記録し、運用資産残高は1000億ドルに近づいています。グローバルESG株価インデックスの対ベンチマーク(グローバル総合株価インデックス)での相対リターンを見ると、5月の株価上昇局面では弱含んだものの、6月中旬までの年初来では依然として0.9パーセントポイントアウトパフォームしています。

John Hancock Investment Managementの共同最高投資戦略責任者Emily Roland氏は「コロナウイルスとロックダウンの1つの結果として、全体的に環境の大切さが再評価されている」と述べています。

ESGインデックスは低ボラティリティや優良銘柄といった要因へのエクスポージャーが高いため、上昇局面ではパフォーマンスが伸びにくい一方で、株価の下落局面では緩衝材となりやすい傾向があります。また、Bloomberg Intelligence(BI)のアナリスト、Shaheen CractorとEric Balchunasは、手数料が高く複雑なテーマのファンドよりも、手数料の低いESGファンドの方に資金が集まっていると指摘しています。

課題

ESG ETFとエシカル株式ETFの資産は12月時点の750億ドルから今年6月には980億ドルとなり、31%も増加しました。そのうち約20億ドルを除くすべての資産は、倫理的もしくは宗教的な課題への取り組みに積極的な企業に投資するエシカルETFや宗教ETFではなく、ESGとサステナビリティ関連のETFです。債券ESG ETFおよびエシカルETFの資産は約140億ドルに増加しました。

資産額約82億ドルのNEXT FUNDS JPX日経インデックス400連動型上場投信は最大のESG株ETFで、安倍首相が主導する株主還元向上を推進するために開発されたインデックスへの連動を目指します。

第2位のESG ETFは、世界最大の資産運用会社ブラックロックのiShares ESG MSCI USA ETFで運用資産残高は約69億ドルです。このETFでは、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)により最も打撃を受けた小売、金融、不動産の各セクターが保有資産全体に占める比率は5%未満に抑えられ、一方、インターネットとソフトウエアの各セクターはそれぞれ10%超を占め、その他のテクノロジーカテゴリーも高い比率を占めています。

ブルームバーグでは投資家の皆さまに、ESG ETFのパフォーマンスや資金フロー、資産額を追跡する各種機能を提供しています。

トラッキング

BIのESGダッシュボードでは、ESG株価インデックスのパフォーマンスを総合株価インデックスと比較できます。

コマンドラインに「msci world esg leaders」と入力し、表示されるオートコンプリートメニューから「GSIN Index – MSCI World ESG Leaders Index」を選択します。

BIのESGダッシュボードでは、ESG ETFや倫理株式ETFへの資金流入額をモニターできます。

コマンドラインに「bi esg」と入力して、表示されるオートコンプリートメニューから「ブルームバーグ・インテリジェンス:ESG(グローバル)」を選択します。

要因分析機能「DRIV」では、リバーススクリーニングの手法で各株式リストを定義するETF特性を特定できます。これにより、対象ETFで期待される投資戦略をよりよく理解できるうえ、特に明記されていないものの有利または不利に働いているエクスポージャーの把握もできます。

コマンドラインに「drive」と入力して、表示されるオートコンプリートメニューから「DRIV」を選択します。クイック入力は「ESGU US Equity DRIV」です。

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