【端末活用術】GPIF開始のESG投資、情報開示=高リターン

本記事はブルームバーグ ESGデータ・アナリスト髙松公彦が執筆し、ブルームバーグ端末に当初掲載された内容を要約したものです。

環境・社会・ガバナンス(ESG)についてデータを最も多く開示している日本の企業は、過去1年間や3年間の投資リターンが他の企業に比べ高くなる傾向があることが分かった。

ブルームバーグが提供するESG開示スコア、株式スクリーニング、バックテスト機能を使い、ESGデータ開示の有益性を調べることができる。世界最大の年金基金、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が日本株保有額の3%、約1兆円をESG指数に連動したパッシブ運用に投じることを7月に発表して以来、ESG投資に対する投資家の関心は一層の高まりを見せている。

Equity Backtesting Results. Run EQBT.

上のグラフは、TOPIXのESG開示スコア上位10%の企業ポートフォリオに基づき、2017年8月31日までの1年間、月次のリバランスをかけた株価のパフォーマンスを示している。それによると、ベンチマークとなるTOPIX指数は24%のリターンを出しているのに対し、設定したポートフォリオでは35%のリターンが観測され、11ポイント以上の高いリターンが得られたことが分かる。同じ端末機能で3年間のパフォーマンスを見ると、ESG開示スコア上位10%のポートフォリオは54%の伸びを示した一方、ベンチマークのTOPIXでは32%のリターンとなった。

世界最大の年金基金がESG投資に本腰を入れた今、ESGを投資に組み込むことによる投資リターンが今後一層、注目されることになるだろう。

*ESG開示スコアは、企業が報告したESGデータをブルームバーグが収集し、データ開示の量を基に企業のESG開示の透明性を数値化している。財務データと異なり、開示の法的な義務付けがなされていないESG分野では、データ開示は質・量ともに企業の裁量に委ねられているのが現状だ。投資家や社会の要請をより反映した企業は、データ開示が高い傾向にある。

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