クラウドを介したブルームバーグ・エンタープライズ・データフィードの価値の発掘

Read the English version published on April 26, 2023.

多様な企業がデータ管理の最適化を常に目指している中で、クラウドベースの選択肢に対する前向きな姿勢が 顕著になっています。エンタープライズ・データフィードは、特に環境、社会、およびガバナンス・データコンテンツやデータ管理において、このような傾向に向けたソリューションへの強力な一翼を担っています。

ブルームバーグ・シンガポールオフィスでは、最近、エンタープライズ・データソリューション向けのコンテンツやワークフローに関する考慮事項に注力したイベントを開催させていただきました。講演者はブルームバーグが提供するエンタープライズ・データフィード、ESGデータのニーズがどのように変化しているのか、そしてクラウド環境下でのデータの未来像についての議論を重ねました。

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エンタープライズ・データ管理の展望

今日、企業が直面しているデータと技術の最大の課題は、データ管理および統合化であると、聞き取り調査をしたイベント参加者の51%が回答しています。

企業としては無数のツールやソフトウエアからの選択が可能であり、そのすべてがデータ管理や統合を容易にするために設計されています。しかし、依然として多くの企業組織がデータの管理および取得、さらに質の高い、信頼できるデータへのアクセスに苦慮しています。

このような暗中模索するような状況において、まずブルームバーグ・エンタープライズ・データカタログのような、組織のニーズに合わせてカスタマイズできるツールを提供できるプロバイダーを探すことが重要となります。同カタログでお客様は、500件以上の企業データセットのなかから、独自のニーズを満たすようなブルームバーグおよび第三者プロバイダーのデータセットを見つけることができます。さらに、お客様企業が、複数のエンタープライズ・アプリケーションを瞬時にフィードすることも可能となっています。

ブルームバーグのデータ管理サービスをご利用になると、クラウドベースの管理サービスを提供することで、データ処理の社内管理の必要性を排除できます。またブルームバーグのデータにアクセスできるだけでなく、ISS、MSCI、サステナリティクス、およびトゥルーコストなど世界有数のベンダーにネイティブ接続することも可能です。お客様チームは、主要ビジネス・イニシアチブや意思決定を支援するための必要なデータに簡単にアクセスできます。

ブルームバーグはどのようにしてESGやその他のデータ課題を解決するのか

ESGは、資産クラスやセクター割り当てを超えて、投資が高度化に向かう過程での象徴だといえます。とはいえ、今日では誰もがアルゴリズムを提供し、利用可能なすべてのデータを素早く精査する作業は複雑で高価になりがちです。ブルームバーグが主催した当イベントでアンケートに回答した参加者の90%近くが、少なくとも1つのESGデータ・プロバイダーを利用しており、46%が2つ以上を利用していると回答しています。

複数のプロバイダーを利用する理由のひとつとして、地域によってESGデータの成熟度が異なる国が非常に多いという点が挙げられます。イーストスプリング・インベストメンツ社のイノベーション&マーケットデータ部門を統括するピーター・シェン氏は、次のように述べています。「これらの国、特に地域によっては、カバー範囲が非常に狭い場合があります。ベトナム、インドネシア、タイ、さらには日本や韓国といった国は、非常に具体的なデータセットを保有しています」

イベント参加者もこの点に同意し、その40%がESGを投資プロセスに組み込む最大の課題はデータやカバレッジの不完全性であると答えました。その他の40%は、標準化されていない指標であることを指摘しました。

ブルームバーグはすべてのデータをまとめることで、このような問題を解決すべく支援を行っています。「私達がブルームバーグ・ワン・ストラテジーと呼んでいる戦略があります。ワンデータの付加価値に関する提案は、顧客データ環境を簡略化し、ベンダーが多すぎることに起因するコストや複雑さを軽減し、企業の発展に必要なデータの質を向上させることです」と、ブルームバーグのエンタープライズ・データ部門のグローバル責任者、トニー・マクマナスは述べています。「これまでお客様は、最善のデータを得るために大勢のプロバイダーと取引することを余儀なくされてきました。そこでブルームバーグは過去10年間で、自社のすべての主要製品群において、データ品質向上への大規模な投資を通じてこの問題を解決してきました」

データガバナンスもまた、社内管理と規制コンプライアンス要件を満たすという両側面で、重要性を増してきています。「データは重要ではないと言うCEOはいない」としながらも、企業はさまざまなレベルでデータ機能の予算を組んでいるとシェン氏は述べています。「企業はデータに対してより意図的なアプローチを採用する必要があります。つまり、より多くの投資を迫られるということです」

ブルームバーグのESGデータ自体は複雑さを取り除いていますが、データの提供が単純化されているわけではありません。例えば企業業務における環境貢献度合いを精査する場合、ユーザーはデータを細かく分析し、必要な比較を行うことができます。「企業から集めたデータ粒度の大きさにより、非EU報告企業であっても『EUタクソノミーの枠組みで定義されたアルミニウムの生産はどの程度環境に優しいのか』といった質問に答えることができます」と、ブルームバーグのサステナブル・ファイナンス・ソリューション部門のAPACリード、アイザック・リーは述べています。

「企業のESG属性をどのように評価するかを選択するうえで、独自の枠組みを構築したい場合もあるでしょう」さらに、「ブルームバーグは定量および定性データの両方を収集することでもっとも手間のかかる労力を担い、ユーザーに分かりやすく、使いやすい形で提供しています」と続けています。

ブルームバーグはスマートモデルによる予想値も提供しています。これは、ブルームバーグのデータを使用し、企業が正式な報告をしていない場合でもスコープ1やスコープ2排出量の論理的な予測を行う、機械学習的アプローチです。

クラウドにおけるデータの未来

イベント参加者のほとんどがクラウドベースのデータプロバイダーを使用しているものの、クラウド導入における拡大余地はまだまだあります。回答者の60%近くがクラウド設定の代わりに、社内設置のデータ・ウエアハウス、またはそのほかの自社設定方式を採用しています。

マルチクラウドやハイブリッドクラウドの使用はますます人気が高まっていると、ブルームバーグのエンタープライズ・データセールスASEAN・インド部門の責任者、ウェンドニア・タンは述べています。とはいえ、クラウド導入は各企業がそれぞれのニーズに基づいて答えを出す問題であるとも指摘しています。

「クラウドを検討する際には、付加価値の提供にあたり、お客様がどの程度の抽象化を許容できるかを判断する必要があります」と彼は述べています。

シンガポールやその他地域の企業は、クラウド技術の理解と信頼性にますます自信を高めていると、スノーフレーク社のリージョナルディレクターASEAN新興国市場部門担当のサチット・ジョグレカー氏は述べています。「組織がより効率的な方法で組織外のデータを取得し、コストを削減するだけでなく、アルファ(期待収益率と予想収益率の差)を非常に速く生み出すことで価値の認識にかかる時間の短縮を目指していることが明らかになってきました」

企業が独自のデータやクラウド能力を構築するにあたり、ブルームバーグは強力で質の高いエンタープライズ・データフィードなど、さまざまなサービスを提供することでお客様を支援したいと考えています。「当社をパートナーとして見ていただくことが非常に重要です」とマクマナスは述べ、「お客様のチームの延長上の役割を担い、皆様の相談役となるように努めています。共に問題を解決していこうではありませんか」と結んでいます。

ブルームバーグ・エンタープライズ・データカタログの詳細やお客様の会社でどのように役立つかをご紹介しています。

本稿は英文で発行された記事を翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。

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