FXGO、FXCMS活用でグローバルに統一された為替業務フローを実現


日立製作所 財務本部 資金部

日立製作所は、創業来の「優れた自主技術による製品の開発を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、地球規模の課題解決に向けた社会イノベーション事業に注力しています。資金部では、売上規模約9兆円、国内外で500社を超える連結子会社を持つグループの事業ポートフォリオ最適化や連結経営の効率化、リスクマネジメント強化等を推進中です。


大量の為替予約を執行し、データをTMSと連携する上で重要なのは、約定や照合を効率的かつミスなく登録すること。約定からTMSへのデータ取り込みまでを確実に一気通貫で実現したいという思いが、ブルームバーグの統合システム導入につながった。

日立製作所 財務統括本部 財務本部 資金部 アセットマネジメントグループ部長代理 坪川 英昭氏


状況

シンガポールを含む各金融拠点と協働で、海外も含めた主要グループ企業を対象としたSAPベースのグローバルなトレジャリーマネジメントシステム(TMS)構築プロジェクトが進行中です。トレジャリー業務をグループ共通の基盤で実行するためのインフラを整備する中で、TMS基盤業務での為替予約の執行・管理にあたって、取引処理の効率化と最良価格執行の実現が重要課題となっていました。


地球規模の課題解決に向けた社会イノベーション事業に注力


資金部として、売上規模約9兆円、国内外で500社を超える連結子会社を持つグループの事業ポートフォリオ最適化や連結経営の効率化、リスクマネジメント強化等を推進


具体的には、資金計画の策定、M&Aに向けた資金調達、投資有価証券売却等による資金創出、為替レート変動のリスク管理、グローバル資金活用の最適化等の幅広い資金・財務管理を担当


課題

ブルームバーグ導入以前は、TMSへ約定明細をマニュアルでブッキングした上で、照合は各社とのメールや紙ベースで行う必要があったため、一度に大量の取引があった際のオペレーショナルリスクがあった。また、取引銀行との引き合いや約定は、電話で個別に実施しており、最良価格執行の実施とその事後検証については、難しい側面もあった。


マニュアルブッキング、メールや紙ベースの照合では、大量取引の際のオペレーショナルリスクが懸念される


引き合いや約定は個別に電話で実施するため、最良価格執行の実施と事後検証において難しい側面も


ソリューション

FXGO/FXCMSで、統一された為替フローを構築

ブルームバーグのFXGOおよびFXCMSのプラットフォームを日立製作所の自社TMSと統合し、為替予約の約定データをTMSと自動連携するシステムを構築・整備。これにより、「業務面」「コスト面」「グローバル面」のそれぞれについて大きな改善がもたらされた。


具体的には、業務時間の大幅削減とオペレーショナルリスクの低減が実現したほか、複数の金融機関への一斉引き合いによる最良価格執行や国をまたいだ取引情報の連携が可能となった。


業務時間の大幅削減とオペレーショナルリスク低減


複数の金融機関への一斉引き合いによる最良価格執行


国をまたいだ取引情報の連携が可能に


ブルームバーグのFXGOによる為替予約では、一度に複数行の金融機関に価格データの引き合いが可能なため、いつでも最良価格執行を実現できる。約定に際して、TMS参加の各社に最良価格執行を説明できる点や、各金融機関の強い通貨や時間帯を事後分析できる点もメリットとなる

日立製作所 財務統括本部 財務本部 資金部 アセットマネジメントグループ主任 深谷 久美子氏

導入による成果


電子約定から照合、TMSへのデータ連携までを一気通貫


年間100時間近くのマニュアル作業を削減


複数行への一斉引き合いにより最良価格執行が可能に


非常事態時における取引業務の拠点間バックアップが容易に


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