オールニッポン・アセットマネジメント トレーディング部様
地域金融を支える独立系運用会社として進化
オールニッポン・アセットマネジメント株式会社(ANAM)は、全国の地域銀行の出資によって2016年に設立された独立系運用会社。運用ソリューションの提供、リスク管理の支援、高度人財育成を三本柱とし、ALM支援や経営層向けレポート作成などを含む実務支援に強みを持つ。顧客は地銀・信金・JAへと広がり、地域金融の運用パートナーとしての役割を担っている。
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RBLDを導入してみて、競争力が確実に高まると実感した。テクノロジーを現場で活用する重要性を改めて認識している。
— 執行役員 トレーディング部長 平野 貴士 氏
状況
インフレ・金利上昇下で地域金融機関のニーズが多様化
顧客層とニーズの多様化を背景に、ANAMのトレード件数は急増し、モーゲージ証券やデリバティブなど、複雑な商品の取扱いも拡大。高精度な執行能力が求められる場面が増えている。
顧客ニーズに迅速かつ正確に答えるためはトレーディング業務のDX化が急務となっていた。
トレード件数の増加とトレード業務の複雑化が進行
高精度な執行能力の必要性が増大
顧客ニーズの多様化に応えるためにはDX化が求められていた
課題
トレードの質を落とさず、注文の増加と複雑化に少人数で対応可能にすること
24時間稼働を含めた運用のグローバル展開とトレーディングの安定性、さらには顧客にさまざまなソリューションを提供できる拡張性を評価し、2023年までにブルームバーグのAIM(注文管理システム)への切り替えを完了。
顧客層の拡大とニーズへの対応の結果、預かり資産残高とともにトレード件数は増加。2024年からはヘッジファンド運用を導入するなど、設定ファンドの多様化に伴い注文内容も複雑化している。このような環境の変化に対応しつつ、限られた人員でトレードの正確性を保つことが喫緊の課題となっていた。
預かり資産増加・ヘッジファンド運用開始によりトレード件数が急増
ファンドの多様化に伴う複雑なトレードへの対応
限られた人員でトレードの正確性を保つことが課題
ソリューション
AIMとRBLDで自動化と透明性を実現
ブルームバーグの注文管理システム「AIM」と、国内で初めて導入されたトレード自動化ツール「RBLD(ルールビルダー)」を活用。あらかじめ設定したルールに従い、先物・債券・為替などの取引を自動で執行する仕組みを構築した。
さらに、コンプライアンスマネージャー(CMGR)との連携により、チェック作業も自動化。複雑なプロセスを確実かつ効率的に進められる体制を整え、運用業務全体の透明性と再現性を大きく高めた。
AIMで業務フローを一元管理し、全体をコントロール
日本初のRBLD導入で先物・債券・為替を自動化
チェック作業の自動化により精度とスピードが向上
結果
数千件にのぼるトレードのうち約3割を自動化
RBLDの導入により、数千件にのぼるトレードのうち約3割を自動化。これにより、トレーダーは定型業務から解放され、複雑な取引や分析に注力できるようになった。今後は自動化率5割の達成を目指し、トレード業務のさらなる高度化を進めている。
また、自動発注を可能にするため、部署横断的に業務フローを再検証したことで、業務プロセスの変革にもつながった。
1社システム完結による高い親和性・機動性・安定性
トレードの約3割を自動化、5割を視野に
トレーダーは複雑な取引や分析への注力が可能に
業務プロセス変革にも発展
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日本でインフレは40年ぶりの事態で、未知の領域。市場の変化に即応するには、迅速な取引と柔軟た運用体制が欠かせない。多様化するニーズに応えるには、DX無くして競争力は維持できない
—代表取締役社長 永野 竜樹 氏
導入による成果
数千件のトレードの約3割を自動化、将来的に5割を目指す
トレーダーが自動化の難しい複雑なレードに注力できる体制を整備
ワークフローの透明化と共有が進んだことで属人性が低下し、部門間の連携も強化
組織横断的なシステム変更管理プロセスを確立、ワークフロー業務の透明性が向上し、情報共有が円滑に
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