2024年 10月 17 日、金融における定量分析及びNLP活用の追求をテーマに、第 8 回 BQuant ハッカソンが 開催されました。AIとテクノロジーを駆使した最先端の金融アプリの祭典となった今回のイベントは、定量分析部門(午前)とNLP部門(午後)の部に分かれて行われ、ポートフォリオマネジャーやクオンツアナリストらを中心に、200名以上の方々に会場でご参加いただきました。
AIとテクノロジーの発展により、今、金融業界は大きく変貌を遂げつつあります。AIは、リスク管理や市場予測、ポートフォリオ最適化など、さまざまな分野で本格的な活用がはじまっています。さらにテクノロジーの進化により、データの収集と分析がこれまで以上に迅速かつ正確に行えるようになり、より良い意思決定へとつながっています。
今回のハッカソンには、過去最高となる14チームが登壇。プログラミング初心者を含む各チームの皆さんが、日々の業務の傍ら、ブルームバーグのBQuantプラットフォームを活用し、データ分析やモデルの開発に挑戦しました。今回は、新たな試みとして、各企業のブースで実際に実機を動かしながら、各社が開発したアプリがどのように動くのかをデモンストレーションしていただきました。
開発に使用したクラウドベースのBQuant エンタープライズには、自然言語処理や分散コンピューティング環境等の最新テクノロジーを搭載しており、データ分析の精度や処理スピードを格段に向上させることができます。
ブルームバーグでは、金融業界における人材育成のイニシアチブとして2019年よりBQuant ハッカソンを継続的に行っており、今回で8回目の開催となります。参加者からは、「各社のアプリをプレゼンテーション付きでデモセッションで見ることができて、とても勉強になりました」「ハッカソンは、社内でコーディング経験を持つ新しい才能を奨励し、育成する素晴らしいプログラムだと思う」などの声が多く寄せられ、着実に裾野が広がっているようです。
私たちのハッカソンは、単なる競技の場ではなく、ネットワーキングや知識の共有の場であり、異なるバックグラウンドを持つ参加者同士が交流できる大きなコミュニティです。今後も参加者同士がお互いに協力あるいは切磋琢磨することで、イノベーションが加速し、より豊かな成果につながっていくことを心より願っております。
第8回BQuant ハッカソンアワードは、Most popular 賞、Quantributor賞、Master Mind賞、審査員賞の 4種類で構成されています。各賞の受賞チームは以下の通りです。
定量分析部門受賞チーム(参加企業全6社)
Most Popular app賞 & Quantributor賞(ダブル受賞):三菱UFJ信託銀行チーム
BQuant Master Mind賞:三菱UFJアセットマネジメントチーム / みずほ銀行チーム
NLP(自然言語処理)部門(参加企業全8社)
Most Popular app賞:東京海上ホールディングズチーム
Quantributor賞:三井住友海上あいおい生命保険チーム
BQuant Master Mind賞:
みずほ銀行チーム / 三井住友DSアセットマネジメントチーム
審査員賞:三菱UFJアセットマネジメントチーム
特別審査員として審査および講評にあたっていただいたのは、東京大学大学院工学系研究科システム創成学専攻 和泉 潔教授です。ご尽力に心より感謝申し上げます。