ブルームバーグでは6月20日、大阪市の横山英幸市長を特別ゲストに、関西地区のお客さまをお迎えし、「国立国際美術館 特別展『梅津庸一 クリスタルパレス』特別貸切鑑賞会&交流会・サステナブルなワインとJazzの夕べ」 を開催しました。
会場の国立国際美術館は、国内外の現代美術を中心とした作品を収集・保管・展示する美術館で、弊社が社会貢献活動の一環として支援する文化施設のひとつです。当日は新進気鋭の美術家である梅津庸一氏の作品群を貸切でご鑑賞の後、Jazzの生演奏と共に、サステナブルなワインの醸造に取り組む地元大阪ワイナリーのワインをお楽しみいただきました。
6月、金融庁の「金融・資産運用特区」として選定された大阪市。横山市長は来年開催の大阪・関西万博を契機に、アートを経済戦略のひとつに位置づけていくと力強く語りました。
【主なプログラム】
・「梅津庸一 クリスタルパレス」を特別ガイドツアーにてご鑑賞
・国立国際美術館 島 敦彦館長ご挨拶
・大阪市長 横山 英幸氏ご挨拶
・カタシモワインフード株式会社 代表取締役 高井 利洋氏ご挨拶
・Jazz EMP実行委員会 東海林 美咲氏によるJazz EMPのご紹介
今回の展覧会では、新進気鋭の美術家である梅津庸一氏の2000年代半ば以降の20年にわたる活動の軌跡をたどるように、多種多様な作品群を特別ガイドツアーでお楽しみいただきました。作品のバリエーションは油彩やドローイング、映像、陶芸、版画など多岐に渡り、「知られざる蒙古斑たちへ」「花粉を飛ばしたい!」「新しいひび」「現代美術産業」「パビリオン、水晶宮」からなる5つの章で構成されています。
「この国で美術家として生きることの可能性を根本から見つめ直そう」としてきた梅津氏は、美術作品の制作だけでなく、私塾の開設や展覧会の企画、非営利ギャラリーの運営、テキストの執筆など幅広い分野で活躍されています。
「梅津庸一 クリスタルパレス」会場展示より、「パームツリー」シリーズ(2020〜)
当日は、Jazz EMP(Emerging Musicians Program)in Osakaとして、広瀬未来トリオによるJazzの生演奏もお届けしました。Jazz EMPは音楽と金融の融合を掲げ、未来のジャズシーンを担う実力派若手ミュージシャンに演奏の機会を提供するイベントです。
またレセプションでは、地元大阪でサステナブルなワインの醸造に取り組む「カタシモワイナリー」提供の、大正時代から受け継がれたデラウェア品種のスパークリングワインをウェルカムドリンクとして召し上がっていただきました。
カタシモワイナリーは現存する西日本最古のワイナリーで、100年の歴史を持つ自社畑でブドウを生産しています。自社畑では除草剤を使用しない減農薬に取り組んでおり、最大限有機肥料を使用したブドウ栽培を行っていることが特徴です。
ブルームバーグでは世界中の人びとがより長く、より豊かな生活を送れることを目指し、事業利益の大半を、ブルームバーグ・フィランソロピーズなどを通じて、さまざまな形で社会に還元しています。「アート」「環境」「公衆衛生」「教育」「政策革新(都市イノベーション)」を5つの注力分野とし、2023年には30億ドルを投じ、世界150の国・地域の700以上の都市で活動を展開しました。また創業者であるマイケル・ブルームバーグが生涯を通じてこれまでに 寄付した額は、174 億ドルに上ります。
アート分野では、芸術家や文化団体を支援することで、鑑賞者の体験をより豊かなものとし、市民のクリエイティブ・シンキング(柔軟な発想)やコラボレーションを促し、都市における社会的・経済的な活力の強化を目指しています。
大阪でも6つの文化施設が導入を決定!てのひらの美術館
ブルームバーグのアートの支援プロジェクトのひとつに、Bloomberg Connects があります。アートや文化の鑑賞体験をより豊かなものするために開発された、無料のアプリです。 Bloomberg Connects アプリを使えば、世界中で450 を超える美術館、ギャラリー、彫刻公園、庭園、文化施設のガイドを手のひらの上で簡単に探索できます。舞台裏ガイドからアーティストや専門家が厳選したビデオや音声ガイドまで、いつでもどこでも芸術や文化を手軽に楽しむことができます。Bloomberg Connects ダウンロードはこちらから
大阪では、2022年2月に構想から40年あまりをかけた大阪中之島美術館が開館し、2024年4月には東洋陶磁美術館が改修を終え、そして2025年春には大阪市立美術館が大規模改修ののちにリニューアルオープンすることが決定しています。
横山市長は、2025年に開催される大阪・関西万博をきっかけに、世界中から集まるアートやイノベーションを一過性のものにせず、アートを産業のひとつとして経済戦略に位置づけていくと述べました。
すでに、大阪市経済戦略局が設置している「クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック」では、クリエイター同士やクリエイターと企業をつなげるコミュニティ、環境づくりへの取り組みが始まっています。
国際金融都市構想を掲げてきた大阪府・大阪市は、2024年6月、北海道・札幌市や東京都、福岡県・福岡市と共に金融庁が取り組む「金融・資産運用特区」の対象地域として選定されました。
また従来より海外の金融関連企業の誘致に力を入れてきた大阪府・大阪市では、最大10年間の法人府民税・市民税及び法人事業税軽減などの支援に取り組んできたほか、2022年には、大阪に進出を希望する金融系外国企業に対して、金融ライセンスの取得や人材の採用などの相談を英語でワンストップで行えるサービスを開設するなど、先進的な取り組みを行ってきました。
金融・資産運用特区の選出にあたって、大阪府・大阪市は2025年の大阪・関西万博をきっかけとし、スタートアップ企業や大学などが積極的にチャレンジできるような環境作りを掲げました。今後は、アジアのみならず世界から資金を呼び込むことができる国際金融都市への発展を目指し、グローバルスタンダードに準拠した規制改革を実施、海外投資を呼び込むことによって金融機能の強化に取り組むことが期待されています。