帝人株式会社 IR部様
帝人株式会社 IR部
左から鳥居様、空手様(IR部長)、吉冨様、北島様 (2019年4月17日撮影)
“非財務情報までをカバーする豊富なリアルタイム情報で、投資家からの問い合わせにも即時回答。ESG関連のコミュニティーとも関係を深め、企業価値の増大につながりました。”
帝人の事業内容についてお聞かせください?
「マテリアル事業」と「ヘルスケア事業」を軸に事業展開する化学会社です。アラミド繊維、炭素繊維、ポリカーボネート樹脂などの化学素材ビジネスと、高尿酸血症治療薬や在宅酸素療法用酸素濃縮装置などの医薬医療ビジネスによって、世界の様々な課題やニーズに応える「未来の社会を支える会社」を目指しています。
帝人株式会社 統合報告書2018より抜粋
IR部での業務内容は?
機関投資家や個人投資家の皆様と対話して、当社の事業展開や将来計画を正しくご理解いただく仕事です。また、このような対話で得られた貴重なご意見をマネジメント層にフィードバックして事業活動に反映させます。株主や投資家の皆様との対話を、企業価値向上につなげるのが大きな目的です。
帝人IR部の特徴はございますでしょうか?
決算説明会やアナリスト取材対応といった通常のIR活動に加えて、議決権行使担当者との対話(シェアホルダーリレーション)、ESG評価機関(MSCIや FTSE等)の対応窓口も務めているのが大きな特徴です。他社ではCSR部門が対応しているような事案も、帝人はIR部門で財務、非財務情報を統合的に対応しています。
投資家が重視する情報の内容についてお聞かせください。
投資家の皆様は、短期的な業績の数字だけでなく、倒産のリスク、ガバナンス、環境問題などの長期的な視点から企業を評価します。特に化学会社である帝人は、ESG(環境・社会・ガバナンス)の情報が企業価値として重視されています。例えば、炭素繊維によって飛行機や自動車を軽量化して、二酸化炭素削減につなげるのも大きな企業価値のひとつ。このような社会貢献を含めた非財務情報も社内外に発信しなければなりません。
ブルームバーグ導入以前の課題はございましたか?
新聞、雑誌、インターネットの情報は膨大で、必要な情報になかなかたどり着けません。他社との比較に基づいた質問を受け、慌てて調査を始めることもありました。情報が即時取得できていないと、対話相手である投資家との情報格差も生まれます。問い合わせに即時回答ができず、対話に支障をきたすこともたびたびありました。新聞は1日単位ですが、株価の動きはリアルタイム。日中に起こった重要な変化にも即時対応できるようにするため、遅れがちな情報入手を改善する必要がありました。
数あるサービスの中から、ブルームバーグを選んだ理由は?
財務データだけでなく「非財務情報」も充実しているため。ESG企業である帝人のIR部は、ESG評価の対応窓口も務めるのでこのような情報がいつも必要なのです。ブルームバーグ代表のマイケル・ブルームバーグ氏は社会課題の解決に熱心であり、気候変動などに関する情報も他社を圧倒していました。
ブルームバーグのどんな点が気に入っていますか?
当社に関連のある話題が、丁寧にピックアップされて届くこと。現在、IR部だけではなく、複数部署で提供される情報を利用していますが、ニュースに出た情報がすぐ読めるのでお問い合わせにも即時回答できるようになりました。情報をもとに他社との比較をする機会も増えたことから、自社の改善ポイントも明らかに。非財務情報も含めた有益な情報を迅速にマネジメントへ提供できるようになっています。
ブルームバーグ導入後、どんな効果が実感できていますか?
帝人は、GPIFが選定するESG4指数の全てに選出される数少ない企業のひとつ。化学というセクターに属している会社として、ブルームバーグのESG情報やシンポジウムへの招待は非常に有益です。ブルームバーグと契約していたお蔭でアクセスできた重要なコミュニティーもありました。現在活用しているサービスはIR部にとって不可欠なもので、コスト以上の価値をもたらしています。
帝人株式会社 2018年度決算及び2019年度業績見通し説明資料より抜粋
インタビュー 2019/4/17