アプローチ
ブルームバーグの受賞歴がある流動性リスク分析(LQA)ソリューションは、ブルームバーグの豊富な金融データセットを活用し、さまざまな資産クラスの市場流動性リスクについて、データに基づいた定量的な分析及び査定をご提供します。LQAデータにより、御社での規制対応が容易になるばかりでなく、リスク管理体制や投資プロセスを強化し、以下が可能となります。
- 現在の市場環境とストレスシナリオに基づく、ポジションレベルでの売却コスト予想及び売却日数見通し(ESMAが規定する流動性ストレステストのガイドラインに準拠)
- 市場環境の変化を勘案して日々の流動性の増減を評価
- 統一したアウトプットを用いて、あらゆる資産クラス及びグローバルでカバーしている対象資産の流動性リスク分析結果を比較
- モデルのパラメータをカスタマイズし、お客さま独自の視点、シナリオ分析、ストレステストを構築
グローバル・カバレッジ
ブルームバーグの流動性リスク分析ソリューションでは、国債、社債、地方債、セカンダリー市場のローン、株式、ETF、証券化商品(ABS/MBS)、TBA取引証券、上場デリバティブなど、全世界で420万以上の証券をカバーしています。
規制及び投資に関する報告
・規制順守
・社内ガバナンス
・IR(リテール、ファンドオブファンズ、機関投資家)
・PRIIP・MiFID II対応支援
ポートフォリオのリスク&分析
・リスク許容度の設定
・早期警戒を示唆
・流動性調整後VaR
トレーディング・サポート
・事前分析
・担保管理
・ベンチマーキング
・プロファイリング
・移転価格
・ルックスルーよる透明性の提供
投資リサーチ
流動性指標におけるトレンド分析:
・市場の厚みの低下
・コストの増加
投資モデル
・絶対指標を用いた相対的流動性比較
・平均調達コスト(担保レポ)
・取引に関する標準化指令(マンデート)の構築
ポートフォリオの構築・最適化
・バスケット選択の最適化
・取引コストに伴うアルファ損失の最小化
・アセットローテーションに先立つポジション調整
・償還コストの最小化
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市場流動性リスクは規制上の重要な論点であり、投資ファンドが償還に関する要件を満たせるかどうかに注目が集まっています。世界的にも、監督当局がベストプラクティスのガイドラインを規制に転換する動きが顕在化しています。ブルームバーグのLQAソリューションは、包括的な流動性リスク管理フレームワークの基盤を提供し、お客さまがこのような課題にシームレスに対応できるようサポートします。
ガイドライン
ブルームバーグのLQAソリューションは、詳細にカスタマイズが可能であり、グローバルのあらゆる市場流動性リスクに対する規制及びガイドラインに対し、効果的に管理できます。
- 欧州
マネー・マーケット・ファンド(MMF)や、「オルタナティブ投資ファンド運用者指令」(AIFMD)および「譲渡可能証券の集団投資事業」(UCITS)に関する規制対象の金融機関を対し、欧州証券市場監督機構(ESMA)の新しい流動性ストレステスト(LST)ガイドラインの適用が2020年9月に開始されました。このガイドラインは、AIFMDやUCITSの指導など既存の基準を強化し、現行のLSTの一貫性を高め、実施頻度を上げることを目的としています。 - 米国
証券取引委員会(SEC)の規則22e-4により、投資信託やETFは、流動性リスク管理プログラム(LRM)を導入し、その運用と有効性についてファンド保有者に向けた報告書で説明することが義務付けられています。2020年12月より、全ETFはSEC規則6c-11、すなわち日次のビッド・アスク・スプレッドの指標をウェブサイト上で公開することをETF発行会社に義務付けるルールに従う必要があります。 - アジア
香港証券先物取引委員会(SFC)、シンガポール通貨庁(MAS)、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)はいずれも、有効な流動性リスク管理プログラムの導入、またはファンドの流動性特性の報告を義務付けています。 - グローバル
2017年に金融安定理事会(FSB)は、証券監督者国際機構(IOSCO)に対し、資産運用業務の構造的脆弱性を検証するよう勧告しました。これを受けてIOSCOは2018年2月に、流動性リスク管理(LRM)フレームワークを構築及び利用するためのベストプラクティスに関するガイドライン(このプロセスに関するガバナンスを含む)を公表しています。