2018.09.08

多様な個性が集うヨットイベント「セイラビリティ」を開催

ブルームバーグのコミュニティ(Tokyo Abilities Community and Working Families Community)は9月8日、J.P.モルガンと共同で多様な個性が集うヨットイベント、「セイラビリティ」を開催。総勢80人が台風一過の青空の下、交流を深めました。

障がいの有無、年齢、性別や体格に関係なく誰もが自由に楽しめるようデザインされたヨットを使い、午前は20人のセーリング挑戦者が「操船の基本」や「水辺の安全」「ロープの結び方」を学習。参加者は、筋ジストロフィーで四肢が自由に動かせない方や腕を欠損した方、自閉症、ダウン症の方など障がいの種類も程度も様々。加えて異なる言語を話す子どもたち、そして、「人生で一度ヨットに乗ってみたかった」という大人も集いました。

ロープ教室では、緊急時に片手で救助ロープを体に結びつける方法などを学び、その後、海面に出ての操船練習をしました。歩行困難な方は、桟橋からハンモックに乗ってヨットに移る補助機材を使用。船には、軽く左右に動かすだけで舵をとれるスティックがあり、体の自由のきく部分を使って方向を定めることができます。更にスピード感を存分に楽しんでもらうために、NPO法人セイラビリティ東京から30人を超えるインストラクターが参加。元パラリンピック選手や国体選手が1日を通して参加者をマンツーマンでアテンドしました。

金メダルを争う午後のチーム対抗レースでは、半日を一緒に過ごして打ち解けた各チームが、見応えのあるレース展開と声援で盛り上がりました。子どもたちが歩行困難な参加者の手を引いたり、車椅子の大人のお手伝いをしたりするほほえましい光景も見られました。

当日のイベントに参加したボランティアは、ブルームバーグ、JPモルガン合わせて30余人。5つのチームを編成し、それぞれのチームリーダーが役割分担表を見ながら状況判断してサポートに入る体制を展開。前日準備班、参加者家族と合わせるとのべ60人が、互いに情報交換しつつ必要な作業をこなす効率的な支援を行いました。

また、障がい者セーリングを推進する若洲ヨット訓練所から施設・機材・人材のご協力を頂き、地域交流もはかれた1日でした。