【端末活用術】フェデックスとUPSから世界景気後退の兆候-トラック輸送不振続く

本稿はブルームバーグのファンダメンタルズ・データ・アナリスト中込安政、財務データ・アナリストCarl Lou、コモディティー・データ・アナリストDennis Tingが執筆し、ブルームバーグ ターミナルに最初に掲載されました。契約者様は、こちらから全文をお読みいただけます。

背景

米フェデックスが先日、業績予想を撤回したことで世界的な景況感の悪化が浮き彫りになり、世界的なリセッション(景気後退)のリスクが高まっています。

フェデックスの不振は、2016年の買収に伴う事業統合を完了できないなど、同社固有の問題だとする声もある一方で、競合の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)も、今後2年程で米国内外の荷物取扱量が激減するとアナリストは予想しています。これはトラック輸送運賃の下落やコンテナ輸送量の減少とも一致します。また、リセッションに関するメディア報道も再び活発化しています。

課題

ブルームバーグのチャート機能のMODL機能、BI機能、NT機能でマクロトレンドを分析します。

UPS US Equity MODL SOURCE <GO>を実行し、UPSの取扱量予想を確認

UPS-US-Equity-MODL-SOURCE.

Source: Bloomberg

フェデックスが業績予想を撤回したことを受け、9月16日の株価は時価総額で110億ドル下落しました。過去2年間の上昇分が帳消しとなり、世界的な需要減速の懸念に拍車を掛けています。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ高進を抑制するため急速に引き締めを行ったため、景気後退観測は一段と強まっています。

UPSの国内外取扱量についてアナリスト予想を確認します。

アナリスト予想では、UPSの海外取扱量(オレンジ)は24年度まで急減し、一方で国内取扱量(青色)の伸びは23年に一段と鈍化する見込みで、翌年には10年以降の低水準で落ち着くとみられています。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)およびTruckstop.comが個人トラック輸送業者を対象に実施した最新の調査によると、リセッションおよびインフレに対する懸念が、スポット市場で事業展開するトラック輸送業者の収益性を圧迫していることが明らかになりました。コマンドラインに「bloomberg logistics」と入力し、ドロップダウンリストから「BI 3PLS – ブルームバーグ・インテリジェンス:物流サービス」を選択して確認します。

BI 3PLS <GO>を実行し、需要と運賃に関するトラック物流調査を追跡

BI-3PLS

Source: Bloomberg

追跡

ブルームバーグおよびTruckstop.comの調査は、トラック輸送および仲介業者の各業界における需要、価格、収益に関する知見をもたらします。個人トラック輸送業者および小規模輸送業者計140社のうち、今後3-6カ月での運賃上昇を予想しているトラック運送業者は、21年第4四半期の59%をピークに、22年第2四半期には43%に減少しています。運賃下落を予想する業者は約25%で、21年第4四半期の12%から増加しました。

次に相場下落がより顕著な週次トラック運賃を確認します。米国の週次平均トラック運賃(オレンジ)は平均市場需要指数(白色)と共に急落しています。

「BI TRCKN」を実行し、週次トラック運送料および市場需要を確認

BI-TRCKN.

Source: Bloomberg

次に、リセッションに関するメディア報道の増加に伴い、株式市場のさらなる下落を懸念する投資家心理を確認します。

NT機能でリセッションに関するニュース記事をモニター

Source: Bloomberg

成長減速への懸念の高まりを受け、リセッションに言及する報道は7月に20年3月の水準を上回りました。グローバル株式のワールド指数は、リセッションの報道数が底を打った21年12月から急落しています。NT機能では、15万件以上のニュースやソーシャルメディアを情報源として活用し、特定のトピックや企業に関する記事の件数推移を指定期間のチャートに表示して分析できます。

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